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2021年

2020年はとんでもない1年だった…と私が言うのは、よく考えると、おこがましい。もちろん、外出や旅行が制限されたのは辛かったが、それで心身に大きな影響があったわけでもない。仕事も今まで通りに続けられ、ウイルスを恐れながら職場に出かける必要もない。衣食住に困ったわけでもない。直接の知り合いに新型コロナで命を落とした人もいない。ひと言で言えば、コロナ禍とは言え、非常に恵まれた生活環境で安穏と暮らせたということである。

こうして、私がのんびりブログを書いている間にも、世界中で人々が命を落とし、その家族や友人が悲しみに打ちひしがれている。ケアをする医療関係の人々も憂悶の日々を送っている。新型コロナが収束しないために、職を失い、生活苦に悩む人々がますます増えている。そして、その一方で、これほど死者が増えても、自己中心的(というより、自己も大切にしない)言動や振る舞いを続ける人々も多々存在する。人の命の重みがこれほど軽く扱われいる状況には、本当に忌々しきものがある。

個人として現状況を変える才は皆無の私だが、自分がスプレッダーにならないように、外出や人との接触を極力避けて、マスク着用と手洗いに努めるしかない。そして、世の中は先行き不透明の状況ではあるが、透明にできること(=自分自身の毎日の過ごし方改善)を実現できるよう、しっかり邁進したい。

ということで、順不同で今年の抱負。

1.夜、早くベッドに入る:この1年で夜型生活に拍車がかかってしまった。夫婦2人で、締め切り前のペーパーに追われた学生のようになって仕事をしてしまう日が多々あり、継娘がオンライン授業のために朝、起きてくる頃に眠り始める時も何度かあった。もう半世紀も生きてきた老体には、これはよくない。

2.エクササイズを続行する:ほぼ毎日、最低100分のエクササイズをするようになって、身体が喜んでいるのが分かる。ジム通いにストップがかかってからのほうが身体を動かしている、というのは皮肉なものだが、乳癌再発の予防の意味でも、健康をこのまま維持したい。

3.家族の健康も同じく大切に:夫も継娘も、1年前にはまだひどい鬱状態であったし、2~4年前辺りは、継娘の登校拒否に続く長期入院や夫の休職で、毎日が相当に暗かった。あの頃に比べると、夫はすっかり元気になり、継娘も大学進学のことを考えられるようになった。正直、2人の問題を考えずに静かに新年が迎える日がこんなに早く来るとは思っていなかったので、本当にホッとしている。とはいえ、気を抜くと逆戻りしそうな気がしないでもない。仕事や学業も大切だが、今年もまずは2人の健康を最優先にサポート。

4.仕事面ではマーケティングに力を入れる:フリーランスとして働き始めて長いのに、昨年前半までマーケティングの「マ」の字もやってこなかった。突如の思いつきで、自分の仕事を会社にしたのが6月だが、その際に色々と調べているうちに、マーケティングをしなければ、私の仕事に将来はないことを実感。当然のことではあるが、ビジネス的思考がゼロだったため、これまでは目の前に入る仕事だけに追われていた。今年はマーケティングスキルをもっと身に付けて、今後10年、20年後に向けての土台作りの年にしていきたい。

5.小説を読む:年末に、1年で読んだ本のタイトルをチェックしてびっくり。5冊しか小説を読んでいない!あとは伝記や政治もの。そして、大量のビジネス本!仕事絡みで沢山勉強できたのは嬉しいが、これでは思考回路の柔軟性に問題が起きそう。フィクションも楽しめるように時間を作りたい。

6.感謝の気持ちを忘れない:ちょっとしたことにイライラする性格の私。結婚してから少しマシになったとは思うが、それでも色んなことに腹を立てては、一人で疲れている。つまらないことに反応するよりも、感謝すべきことのほうがまず心に浮かんでくるような、そんな心の持ちようを構築していきたい。

7.バーンアウトに気をつける:昨年は何度かバーンアウトに陥って、その度に仕事の生産性が落ちて困った。ただ、これは仕事でバーンアウトになったのではなく、主に苦手な料理をする回数が増えたから、という料理が趣味の方々には想像し得ないような理由による燃え尽き症候群。外食やテイクアウトがしづらく、さらには継娘のARFIDも拍車のかかった時期で、苦手なことに頑張り過ぎた。今年は特に自分と夫の料理は手抜きを貫こう。

8.翻訳の勉強をする:昨年までもやってきたことだが、仕事自体が忙しくなると、さらに他の材料を使って研鑽を積む時間がなくなってしまう。「毎日少しずつ」のペースを習慣にしたい。

9.ネットワークを大切にする:プライベートでも仕事でも、今はオンラインでしか繋がれないが、逆に言えば、だからこそ、気軽にオンラインで連絡を取りやすくなった。移動しなくてもネットワークを構築できるというのは、お財布にも優しく、この機会を活用しない手はない。今年も引き続き、翻訳業界以外の業種のカンファレンスなども覗いてみて、色々な人とのコネクションを拡大できればと思う。

10.年単位でも物事を考える:私はかなりミクロ的思考の持ち主である。夫のほうが超マクロ的なので、2人で頭を突き合わせると完璧だが、やはり、どのような事柄もミクロでもマクロでも観察できないとうまくいかない。1日単位、週単位で計画を立てるのではなく、月単位、年単位で自分の生活をコントロールしていきたい。

ここまで10項目。まだまだ書けるが、欲張り過ぎると全滅するので、まずはこの最初に頭に浮かんだことから実現して、去年よりも成長したい。

皆様も、まだまだ不確実な日々にあっても、それぞれの願いが叶えられる年を迎えられますように。