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手術第2弾!

10月に手術を受けた時は病院周辺の木々が紅葉を始めた頃であったのに、今年は冬時間が始まると共に突如として雪深い冬になってしまった。紅葉しかけて半分ぐらい緑を残したままの木々も沢山あったのに、秋が短くて残念!

季節が交代するこの3週間、私はといえば術後の痛みではなく「痒み」との闘いに明け暮れていた。もちろん痛みも多少はあっただろうが、手術後数日経って首から胸にかけて蕁麻疹が出て、夜も何度も目覚めるぐらい。手術中、殺菌消毒剤にかぶれたらしい。そして、先週末にようやくその痒みがとれたと安心していたら、次は胸の傷口に貼られているボンドが痒くなってきた。なかなか剥がれない強力な医療用ボンドに感動していたら、こんなオチになるとは…今日、ナースがすべて剥がしてくれたが、現在は剥がした後にまた湿疹ができて痒い。あと1週間ぐらいの我慢どころか…。

ただ、家事もほぼ普通にできるようになったので、この痒みがなくなれば落ち着ける…とはならないのが人生で、今月もまた手術を受けることになってしまった。病理検査の結果、DCISのあった左胸の切除部分は、周辺組織にさらに広がっていることが確認され、良性のADHと診断されていた右胸の部位は切除してみると悪性のDCISであったことが判明し、そちらも周辺をさらに切除しなくてはならない。「それならそうと、最初から大きめに取っておいて」と言いたいところだが、目で見えない小さいものなので文句を言ってもどうにもならない。

再び、全摘にするか部分摘出にするかと尋ねられたが、やはり部分摘出に。数本、研究論文を読んでみたが、全摘でも部分摘出でも生存率は変わらないことが現在では明らかになっている。さらには全摘をしたとしても癌が再発する場合もあるそうで、それならば今の段階で全摘することもない。だが、今後も何度も繰り返し手術ばかりしなくてはならないようであれば、全摘を視野に入れたくなるのも理解できるような気がする。切ったり貼ったりが続くとなれば、生活が停滞してしまう。実際、病院が遠くにあったり、子どもの世話をしなくてはならなかったり、その他諸々の理由で全摘を選ばざるをえない人も多いようである。分かる気がする。

初期に癌が発見されるのは嬉しいことだが、再手術という落とし穴があったかと落ちてから気付かされた。梯子がかかっている落とし穴のようなものなので、再びよじ登るだけで良いのが幸いだが、あと1度で手術には一区切りをつけて、早く放射線治療に進みたい。

ということで、今年の感謝祭の週は手術第2弾で気忙しくなる。